今回は『ピラティスでO脚の改善はできる?』についてお伝えしていきます。脚の歪みが気になっている方はぜひ最後までご覧ください!
脚に負担がかかりやすい姿勢とは・・・
まず、脚の歪みがない状態とはどのようなものかというと…
直立姿勢になった時に腿・膝・すね(ふくらはぎ)・くるぶしが全てくっついている状態を言います。身体にとって負担の少ない姿勢であり、これらの位置関係が崩れてくると身体に負担がかかりやすくなってきます(※ このチェック法は簡易的なものですので、全てくっつかなくても負担がかからない方もいます)。
それでは、身体に負担がかかりやすい状態とはどのようなものかというと…
▶O脚(内反膝)・・・両膝の内側がくっつかずO字状態
▶X脚(外反膝)・・・内くるぶしがくっつかずX字状態
▶XO脚(膝下O脚)・・・すね(ふくらはぎ)がくっつかず膝下がO字状態
になります。
今回は、この中でもお悩みになっている方が多いO脚について詳しくみていきます。
ピラティスでO脚は改善できるの?
O脚は大きく分けると、構造的なO脚、機能的なO脚、構造的+機能的なO脚があります。
▶構造的なO脚
骨の変形(形状が変化していること)によって生じるO脚で、先天的(出生時から)な場合と後天的(長年の不良姿勢、生活習慣、薬などが影響して生じるなど)な場合があります。 この先、関節にさらなる負担がかからないようにしていくためにピラティスを実施することは効果的となりますが、O脚を良くする効果は期待できません。
▶機能的なO脚
骨の変形は生じておらず、骨の位置が歪んでいることで生じるO脚のことです。そのままにしておくと骨が変形していく場合がありますので、早期に骨の歪みを整えることは大切です。ピラティスで脳・神経・筋肉へアプローチしていくことによって身体の使い方が改善されると、O脚改善が期待できます。
▶構造的+機能的なO脚
上記の両方が原因で生じるO脚のことです。O脚改善の大きな効果は望めませんが、ピラティスで脳・神経・筋肉へアプローチしていくことによって身体の使い方が改善されると、O脚がある程度改善されることもあります。
このようなことから、
ピラティスで改善効果が期待できるのは・・・
骨の変形を伴っていない機能的なO脚の場合です。
それでは次に、機能的なO脚の原因をみていきましょう。
機能的なO脚の原因は?
機能的なO脚の原因は様々な要因が重なって起こっている場合が多いですが、骨の位置をずらしている要因がわかれば原因がわかってきます。
骨の位置をずらしていく要因には以下のようなものがあります。
① 骨盤・股関節・膝関節・足関節などの歪み
O脚は膝関節の歪みだけではなく、骨盤・股関節・足関節など他の部分の影響を受けていることが多いです。ある骨の位置がずれることで、他の骨の位置がずれて全身の歪みへとつながっていきます。
② 筋力低下、筋肉の柔軟性低下
筋肉は骨に付着していますので、筋力低下や筋肉の柔軟性低下によって骨の位置がずれていきます。
③ 運動連鎖の影響
ある骨が動く際に、それに伴ってある骨に動きが伝わることを運動連鎖と言います。例えば、足を動かすと骨盤が動く、骨盤を動かすと足が動くなどが運動連鎖です。この運動連鎖が適切に行われていれば問題はないのですが、連鎖が出なかったり、出過ぎたり、異なる動きが出てきたりすることで骨の位置をずらすことがあります。
④ 筋・筋膜の影響
筋肉にはそれを包む筋膜という膜があります。この筋膜は、骨膜(骨を包む膜)などを介して骨に付着しているため、筋膜の動きが悪くなると骨の位置に影響を及ぼすとされています。
⑤ 脳の認識のずれ
脳内での身体の位置感覚がずれることで、骨の位置がずれることがあります。例えば、頭の位置(耳)が肩の真上にあると思っていたけど、実際には肩の真上から5cm前にあるなどです。
以上のような骨の位置をずらす要因が1つ生じる、もしくは複数重なることが、機能的なO脚の原因となっていきます。
ピラティスV
では、どのようなことをすれば機能的なO脚は改善できるのでしょうか?
O脚の原因は様々な要因の組み合わせで起こっている場合が多く、解決するためにこれ1つだけを行えば良いというものがありません。しかし、様々な要因に効果的な方法はあります。
それは・・・ピラティスVです。
ピラティスVとは、ピラティスをする際によくとるポジションで、足をVの字にすることを言います。
ピラティスVのポジションをとることで…
▶︎股関節・膝関節・足関節のねじれ改善
▶︎殿筋・内転筋群の機能改善
▶︎エロンゲーション(身体が伸びる感覚)獲得
▶︎股関節周辺の筋バランスの調整
などの効果が期待できます。
マシンピラティスやマットピラティスをする際にピラティスVの姿勢で行うことで、このような効果が得られるのですが…
はじめて行うと上手にできないことが多いです。
そこで本ブログでは、はじめての方でも行いやすいように、ご自宅でできるピラティスVの方法『スタンディング フロッグ』をご紹介します。
スタンディング フロッグ
① 踵をつけて、つま先をコブシ1つ分広げる
② 足の人差し指(第2足趾)の向きに合わせるように、股関節から外に回して膝を動かす(股関節外旋)
③ 第2足趾と膝の向きを合わせたまま、膝を曲げる
④ つま先と膝の向きを合わせたまま、内腿を閉じるように膝を伸ばす(股関節内転)
⑤ 背骨をまっすぐ保ったまま重心を落とす
⑥ 足裏で地面を押して頭を上に伸ばす(エロンゲーション)
皆さんもスタンディングフロッグでピラティスVをやってみてください!
実際にご自身の身体がどんな状態かを知りたい方、O脚などの歪みをピラティスや整体で改善したい方は、ぜひスタジオヴァルトにご相談ください!
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