パワーハウス(インナーユニット)とは?
ピラティスでは、よく「体幹筋やインナー筋を使えるようにしていきましょう!」と言われることがあります。だけど「体幹のインナー筋って何? どこにあるの?」と思った方も多いのではないでしょうか。今回は、体幹部のインナー筋についてお伝えしていきます。理解を深めてピラティスで実践できるようにしていきましょう!
ピラティスの創始者ジョセフ・H・ピラティス氏は体幹部のことをパワーハウスと言いました。 パワーハウスは現代の言葉で言い換えるのならインナーユニットです。インナーユニットとは、体幹の深層にある筋肉群で、腹横筋、多裂筋、骨盤底筋、横隔膜の4つでユニットを構成しています。
パワーハウスは非常に重要な部分になりますが、なぜ重要なのかと言うと…
まず、胴体部分は胸腔(胸部分)と腹腔(体幹部分)に分けられます。 胸腔は胸椎、肋骨、胸骨などの骨で囲われているため安定した構造になっていますが、腹腔は骨盤の上に腰椎があるだけなので不安定な構造をしています。そのため、背中などに比べて腰は痛めるリスクが高い部分でもあります。
そして腰痛を予防するためには、パワーハウスが機能するように訓練をして、不安定な体幹部を安定させることが必要になってきます。
腹横筋
腹横筋は、腹部を囲うように覆っていてコルセットのような形をしています。自然に息を吐く時、声を出す時、咳をする時、笑う時などお腹を締める動作で働く筋肉てす。
多裂筋
多裂筋は、背骨の際から仙骨にかけて、背骨2〜4つをまたぐように、Aの字状に付着しています。わずかに背骨を反らす・ねじる・横に倒す働きや、背骨を安定させる、仙骨を頷かせる働きがあります。
骨盤底筋群
骨盤底筋群は、骨盤の底部分にハンモック状に付着しています。下面から体幹を安定させる働きや、内臓を支えたり、排尿・排便のコントロールしたりする働きもあります。
横隔膜
横隔膜は、肋骨の内部にドーム状に付着しています。上面から体幹を安定させる働きや、肺に空気を入れる働きがあります。
パワーハウスが機能すると…
これらパワーハウスを家で例えるなら、腹横筋が壁、多裂筋が支柱、骨盤底筋群が床、横隔膜が天井になります。全てが上手く機能することで、圧力が四方八方からかかり部屋の中は安定していきます。
パワーハウスの筋肉は自然と使いこなせている(機能している)方も稀にいますが、しっかりとコントロールできる方は少ないです。
また、不良姿勢や偏った動き方を続けていると… 次第に、機能低下をしたり、反応が遅くなったり、反応しなくたったりします。
そのようにならないためにも、ピラティスや体幹トレーニングなどを通じて、パワーハウスを使えるように訓練していくことが大切です!
次回、パワーハウスの使い方についてお伝えしていきます。
⇒ パワーハウスの使い方
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