ピラティスチェアって何?
マシンピラティスの中で、リフォーマーと並んでよく使用される、有名なマシンがチェアです。ピラティスチェアは、ワンダ・チェア(Wunda Chair)、エレクトリック・チェア(Electric Chair)、アーム・チェア(Arm Chair)と種類があります。今回はワンダ・チェアについてご紹介していきます。
チェアは、ピラティスの創始者であるジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティス氏によって考案されたマシンです。椅子の形状をしたマシンの上で、ピラティスのムーブメント(身体を動かす)を行うことで、身体のコントロールが上手になり、体幹部や全身を効率良く、負担が少なく動かすことができるようになります。チェアで行えるムーブメントの種目数はリフォーマーに比べると少ないですが、座る・うつ伏せ・立つなどの種目もあり、リフォーマーとは異なった刺激を与えることができます。
各部の名称と役割
チェアの各部の名称や役割がわかると、ピラティスのムーブメントがさらに動きやすくなります。皆さんも覚えていきましょう!
● シート … 座ったり、寝たり、立ったりする場所。
● ペダル … 足や手をつく部分。スプリング(バネ)によってペダルに抵抗がかかるため、ムーブメントに負荷を与えたり、補助をしたり、動きの感覚を得やすくしたりする。
● スティック … 両ペダルに通す棒。左右独立しているペダルをまとめて同時に動くようにする。
● スプリング … ペダルについているスプリング(バネ)。その抵抗が、負荷や補助として働く。スプリングは左右2本ずつ、計4本付いており、2種類の強度がある。
● カクタス … スプリングをかける部分。スプリングを固定する役割がある。かける部分は4つの高さがあり、高さを変えるとスプリングの強度や伸びる角度がかわるため、ムーブメントに応じて使い分ける。
● ハンドル … 握る部分。手で支えることで身体を安定させる。
● アーム … ハンドルの支柱。ムーブメントに応じて高さを変える、もしくは、取り外すことができる。
● ノンステップゾーン … ペダルがおさまるスペース。ペダルで足や手を挟みこみ防止のため、基本的には立ち入り禁止ゾーン(コークスクリューなどの一部のムーブメントを除いて)。
● 車輪 … チェアについているタイヤ。チェアを移動する際、向きを変える際などに役立つ。
リフォーマーの構造と特徴
チェアの構造を見ていきましょう!
ペダルにはスプリングが付いており、スプリングをカクタスに引っかけることで、ペダルは上に持ち上がります。上に持ち上がる抵抗がかかったペダルに手や足を置き、下に押したり、動かさず固定したりします。チェアでムーブメントを行うことで、身体に負担の少ない機能的な動きやエロンゲーション(身体が伸びる感覚)が習得できます。
チェアの特徴は、座位(座り姿勢)、伏臥位(うつ伏せ姿勢)、立位(立ち姿勢)のムーブメントもできることです。そして、下方向へのプッシュ(押す)動作に抵抗をかけられるのも他のマシンにない特徴です。
日常生活に近い動作やスポーツ動作に近い動きも多く、日常生活での身体に負担がかかっている方の負担軽減、スポーツする人・アスリートのパフォーマンスアップにも効果的です。
こんな方にオススメ!
チェアを使うことによって、
リフォーマーでは与えられない刺激が入り、様々な姿勢での動き改善に役立ちます!
チェアは置くスペースがコンパクトで、車輪付きで移動も可能なため、日本でもご自宅に置いている方が増えてきています。ご自宅のセルフコンディショニングツールとしてもオススメです。もしかしたら将来、一家に一台チェアという時代がくるかもしれませんね!
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